LUNA SEA『gravity』をリピート
重力に逆らわない結果、幸福GET可能
LUNA SEAの『gravity』を聴く際は重力に逆らってはいけません。INORAN先生らしいアンビエントなアルペジオが耳に心地良く、RYUICHI氏の歌唱力もとい表現力に圧倒されてしまうので、ついつい中音域界隈でお腹いっぱいになりがちな曲です。しかし重力に逆らわずに低音域まで耳を沈めていきましょう。神秘的な世界観の中で淡々と16分刻むベース音に出会えるはずです。ブイブイ、グワングワン鳴らしまくっています。この曲におけるJ氏の貢献度たるや計り知れません。IN SILENCEのサビのSUGIZO先生の貢献度に勝るにも劣らないでしょう。至福のバンドアレンジに幸福感GET!
断片的歌詞、情景説明が嬉しい
『gravity』の歌詞は終始断片的です。必要最低限の情報しか開示せずに、無駄を徹底的に削いでの情景説明に成功しています。歌詞を眺めていると一つ一つの言葉が、その機能を最大限に発揮している事に気が付けるでしょう。また、言葉と言葉の繋がりの中で色々と想像できる余白もありますから、断片的な言葉と言葉を、聴き手自身が繋げていく必要性があり、繰り返し再生はパズルゲームの如く楽しみが増幅していきます。特別楽しいパズルゲーム箇所はサビです。《さよなら/揺れていた/せつなくて/ずっと》のところ。マジ断片的です。どう聴くよ、これ。主旨は「さよなら」「せつなくて」だと思うんです。じゃあ「揺れていた」のは感情?流れゆく街の風景?思い出?「ずっと」は何?永遠にずっと?さよならの場面がずっと?せつないのがずっと?歌詞解釈の正解が聴き手それぞれにありそうですよね。こういう具体性のない歌詞、つまり聴き手が想像力で具体性を補完できる歌詞は聴けば聴くほどに色が良い方向に変化していく気がします。
潔い曲構成に注目すべきだ
『gravity』の曲構成はAメロとサビのみ。SUGIZO氏の間奏のギターソロも音数少なに展開します。すごく潔いですよね。ラスサビでRYUICHI氏が高音でハモっていますが、それ以外に「起伏」は見られず。余計なBメロ、Cメロがないので「淡々とした感じ」「ずっと感」「ループ感」がやたらと際立っています。この曲構成及びアレンジが素晴らしいのは「あえてやらない美学」ではないでしょうか。LUNA SEAのアレンジ力は個々でもバンドサウンドでも縦横無尽、引き出しの多さは周知の事実。それでいて「単調な曲」に聴こえかねないリスクをもろともせず、余計な小細工は一切やらない、そんな潔いアレンジ、マジで惚れます。
聴く際のおすすめシチュエーション3選
『gravity』はどんなシチュエーションで聴くべきですか?今更そんなこと人に聞けませんよね!?そこで当サイトがこっそりあなただけに教えましょう!重力の最大限はたらく局面を!
1.恋人や仲間と別れて1年程度経過後
恋人や仲間と別れて1年程度経過した時は『gravity』を聴く絶好のチャンスです!その別れた人との思い出を胸に思い出の場所へとでかけましょう。良質なグラヴィティズムがあなたを待っています。懐かしさに吹かれて良質な追憶の旅へと誘われるでしょう!※まだ相手方に未練が残っているおともだちは極力使用を控えましょう。
2.調子乗ってる時
自分が調子に乗っていると感じているのなら、あなたは『gravity』を聴くべきです。浮ついた心に重力をかけて平常心を取り戻しましょう。前述しましたが「あえてやらない美学」とは謙虚さの極みです。『gravity』の攻撃的謙虚を全身で浴びて「俺(私)ってデキる奴だぜ!」という鼻柱をへし折りましょう。余談ですが、同じLUNA SEAでも『Tonight』とかは選曲しないでおきましょう。さらに調子付いてしまう危険性があります。
3.スローペースのジョギング
ちょっとダイエットでもしようかな、みたいな時ってあるじゃないですか。そんな時はスロージョギングですよね。お気に入りの音楽を聴きながらグズグズ街を走りましょう。ガチ勢はアップテンポの曲を入れるだろうからおすすめしませんが、ちょこっと走り(時速7キロ)なあなたには『gravity』がおすすめ。淡々とした雰囲気の中、ベースのフレーズが力強く背中を押してくれますよ。ズンズン走ろうってなもんです。特別重力もかかるので脂肪燃焼も通常の3倍程度あります。『gravity』×『slow run』で理想の結果にコミットできます。たぶん。
おすすめしないシチュエーション
恋人や配偶者などの誕生日を祝う際はおすすめできません。さよならを連発する歌ですので相手方に不安を与える可能性を秘めています。「はっぴばーすでーとぅーゆー」の歌と重力値がかけ離れているため、変な感じになっちゃいます。ただし、恋人や配偶者と別れたい、一刻も早く別れたいのに別れられていなくて、不本意ながら誕生日を祝う羽目になっている!という場合、この限りではありません。CDをかけながら歌ってあげても良いかもしれません。
まとめ
1.さよならの歌です
2.ベースラインまで耳を沈めて、グルーヴを感じよう
3.断面的歌詞を君の想像力で補完してみよう
4.あえてやらない美学を感じ取ろう
5.誕生日NG
関連情報
Marie digbyさんによるカバーも良い感じです。
ラスサビ前のブレイク(無音)は必聴!
楽曲情報
アーティスト:LUNA SEA
曲名:gravity
アルバム:LUNACY
レーベル:ユニバーサルミュージック(日本)
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